奈須邸
奈須邸
外に閉ざした家
この住宅は、敷地面積30坪、延床面積44.5坪、二世帯住居として計画し、親世帯と息子夫婦の子世帯の構成となっています。
密集した住宅環境の中、採光はプライバシーを考え天空からのトップライトと、プライバシーのバッファーゾーンを設けた、半透明ガラススクリーンの階段室からの2ヶ所としました。そしてニ世帯間をトップライトにより繋ぎ、その下の、世帯間の間仕切り壁欄間部分は、透明ガラスをFIXし緩やかに二世帯を気配で繋ぐ役割を果たしています。子世帯のLDKの白いタイルの壁は、清潔感をつくりだし、部屋全体に広がる開放感を与えます。そして壁のタイルの表面の波うつ模様が、光により反射しキッチンカウンターに水のゆらぎのような模様を写し出し楽しい演出を描きます。
建て込んだ環境のなか、階段室の乳白色半透明ガラススクリーンは光を受け、柔らかく白く広がり心の広がりや、瞑想する雰囲気へ、向かわせてくれると同様に、トップライトから漏れる光は、日々や季節の移ろいを映し出し、それらを受けた白いタイルの壁が、視覚を超え心の奥行きへ移動させてくれ創造や活力に刺激を与えることと考えます。
データ
●所在地/兵庫県西宮市
●敷地面積/102.09㎡
●延床面積/146.45㎡
●1階/54.85㎡
●3階/36.75㎡
●2階/54.85㎡
●構造/鉄骨造 3階建て
